ASマガジン
吸収体(きゅうしゅうたい)とは、香料を含ませておく芳香剤の要(かなめ)の部分です。エアースペンサーが発売された1980年当時は、木の繊維を圧縮して固めた「木質圧縮ボード」というものを自社で裁断し、使用していました。しかし開発チームは「もっと本来の香りを長期間楽しめる素材があるはずだ」と考え、発売後も様々な素材でつくった吸収体の実験を続けていたのです。結果、たどり着いたのは「セラミック」でした。

セラミックは徐放性(じょほうせい。含んだ香り成分をゆっくりと放出する性質)に優れ、香りが長続きします。さらに香りが漂いやすいよう、エアースペンサーに最も適した形状を設計するなどの工夫も施されているのです。手間やコストがかかるため、自社で吸収体から製造する日本の車用芳香剤メーカーは栄光社だけだといわれています。その技術力は日本のみならず、なんと世界各国のメーカーから「吸収体をつくってほしい」とオファーがくるほど。エアースペンサーの吸収体には、香りの純粋さや持続性に長けた栄光社独自の技術が込められているのです。
エアースペンサーの特徴は、なんといっても「缶」入りの車用芳香剤であること。開発に取り組んでいた1979年当時、車用芳香剤は液体をガラス瓶に入れているものが主流であったため、適した形状の缶を探すところからのスタートでした。

そこで目をつけたのが、なんと「水羊羹の缶」。プルトップつきの缶の中で、一番理想に近い形だったのです。そんな水羊羹の缶を使って繰り返し試作をしている最中、研究開発チームは吸収体と缶が接する底面に香料が残っていることに気づきました。「缶の上下面どちらからも開けられるようにすれば、香料が残ることなく香りを最後まで楽しめるのではないか?」と考え、さっそく試作。手応えを感じ商品化したところ、瞬く間に大ヒット。お客様から「両面開けられるのがユニークでおもしろい!」「香りが2回楽しめるので、長持ちして経済的」などご好評をいただきました。30年以上が経った今も、その形状が採用されています。

このようにエアースペンサーは「お客様に良い香りを少しでも長く楽しんでほしい」という社員たちの思いから、多くの改良を経て現在も進化を続けています。
世界から注目される技術と性能をもっているエアースペンサー。
開発チームのひらめきと努力で、これからもお客様に愛される商品を目指します。
次回のASマガジンもお楽しみに!